[ 目次 ]
奥歯のインプラント治療には、どれほどの影響があり、費用がかかるのか気になっていませんか。
奥歯は食事だけでなく日常生活でも欠かせない身体の一部です。
同時に、歯磨きが難しい歯でもあり、虫歯や歯周病が原因で抜歯を余儀なくされる可能性があります。
しかし、歯が無い状態で過ごしていると身体に対する影響を受けて、日常生活に支障が出るでしょう。
健康を意識するなら、奥歯のインプラント治療を検討するのも1つの手段です。
インプラントを埋入すれば、歯並びを維持できるだけでなく日々の健康にもつながるでしょう。
インプラント治療を受ける際に気を付けたいポイントを押さえて、適切な歯の治療方法となるか判断をおすすめします。
今回は、奥歯のインプラント治療を、治療費用も交えつつ解説します。
奥歯が、歯並びのどの箇所に当てはまるか正しく答えられますか。
普段何気なく食事をしていても、歯の役割まで細かく意識した経験が少ないかもしれません。
奥歯の知識を蓄えているとインプラント治療を受ける際に役立つでしょう。
この項目では、奥歯が担っている役割や身体に与える影響を6つの項目にわけて解説します。
奥歯に当てはまるのは、およそ16本から20本です。
成人の歯は「永久歯」とも呼ばれています。
歯並びを構成している永久歯は、28本から32本程度です。
上下と左右の一番奥にある「親知らず」を除けば、1人あたり28本の歯を持つことになります。
歯は口内で手前から奥まで並んでおり、それぞれ生えている位置によって種類が異なっているのが特徴です。
3種類のうち、奥歯は「臼歯」と呼ばれています。
臼歯は細かくわけると、「小臼歯」と「大臼歯」の2種類です。
それぞれの本数は、小臼歯が8本、大臼歯が12本となります。
臼歯の呼び方は以下の通りです。
なお、第三大臼歯は「親知らず」にあてはまります。
人によって生えない可能性があるほか、虫歯などの原因で抜歯する可能性がある点に注目です。
奥歯の本数は第三大臼歯の有無で変動するため、16本から20本程度となっています。
奥歯は、食事を楽しむには欠かせない歯です。
食事で食べ物を噛み砕く、あるいはすりつぶす役割を担っています。
食べ物を噛み砕いた際、奥歯にかかる力は体重とほぼ同じ程度です。
奥歯を1本でも失うと食べ物を噛み砕く効率が30%から40%も下がるとされているため、効率よく食事が進まなくなるデメリットがあります。
また、食べ物を噛み砕く能力が低下すると、体内での消化吸収が効率悪くなってしまうため、体調の変化にも繋がるでしょう。
効率よく食事を行うためには、奥歯を1本でも欠かさない状態で日常生活を過ごすのが大切です。
奥歯が揃っていると、歯並びや顔の輪郭を保つのに役立ちます。
奥歯が抜けた状態で過ごしていると、食事で食べ物を噛む際に顎関節へ負担がかかるため注意しなければなりません。
関節に無理が生じた結果、口を動かしにくくなる、あるいは顎を動かすと痛みが出るようになります。
歯並びが整わないだけでなく、口をはじめとした顔のバランスが悪くなるおそれがあります。
加えて、顎の筋力が低下するなどの影響も考えられます。
歯並びや顔の輪郭を保つためにも、1本でも奥歯を失うのは回避しなければなりません。
奥歯を含めた歯並びが整っていることで、会話で細かい発音ができます。
1本でも歯を失うと、声を発するときに呼吸が漏れてしまうため、発音が悪くなり言葉がうまく伝えられなくなるでしょう。
特に、ラ行の発音で困るケースが考えられます。
人とのコミュニケーションをスムーズにとるためには、奥歯を整えることが大切です。
奥歯がしっかり整っていれば、日常の運動や動作で力を入れやすくなります。
重たい荷物を持ち上げるときや短距離走などのスポーツに取り組むとき、奥歯を使うことで力が入る仕組みです。
奥歯がなければ、歯をくいしばって力を入れることが難しくなり上手に身体がもつパフォーマンスを生かせません。
本格的な運動に限らず日常の動作でも左右されるため、奥歯は重要な要素となるでしょう。
奥歯がない影響で、物覚えに差が起こるとされています。
食べ物を噛み砕く行為で脳の活性につながり、老化による成人病の防止効果があるとされているからです。。
加えて、唾液を生じさせて細菌から身体を守ることにも繋がるでしょう。
また、脳に刺激を与えることで認知症の予防に繋がるとも考えられています。
老後まで健康的に過ごすために、奥歯を万全にするのは欠かせない要素となるでしょう。
インプラント治療は、奥歯が抜けてしまう、あるいは虫歯や歯周病で抜歯せざるを得なくなってしまった際の手段のひとつに挙げられます。
1本の奥歯が抜けたとしても、残った歯を健康的に保持するための適切な対処法といえるでしょう。
この項目では、奥歯のインプラント治療を受けるにあたり、気になるポイントを4つピックアップしました。
奥歯に限らず、インプラント治療を受けるには年齢制限があるのでしょうか。
結論から述べると、年齢の制限はありません。
しかし、以下の条件に該当するなら、治療を受けられない可能性があります。
骨の状態が悪いとの理由で、治療を受けられない可能性があります。
歯周病などにより骨がなくなったなどが原因で、インプラントの埋入ができないからです。
しかし、「人工骨」を使って足りない部分の骨を補ったり、別の箇所から骨を移植してきたりする方法があるため、診察に対応してもらえる歯科医に相談するとよいでしょう。
また、他の病気や健康状態が芳しくないケースで、インプラント治療を受けられない症状もご紹介します。
あくまでも例なので、その他の既往症がある方は必ず医師に相談しましょう。
骨粗しょう症や高血圧など、治療薬を服用しているとインプラント治療が受けられないケースがあります。
ただし、治療薬の量を調整するなど対応を行えばインプラント治療を受けられる可能性があるため、歯科医に相談するようにしましょう。
奥歯をインプラント治療するには他の病気と同様、メリットおよびデメリットが存在します。
インプラント治療のメリットおよびデメリットをピックアップしてみました。
インプラント治療のメリットには以下の3点が挙げられます。
インプラントは歯が抜けた箇所に埋入をして、顎の骨に固定された後に人工の歯を取り付けます。
天然の歯と同じような感覚となり、永久歯を取り戻したかの感覚を味わえるでしょう。
加えて、抜けた箇所に隣接している歯を削る作業が不要で、ダメージを与える心配がありません。
また、インプラントを入れることで歯がなくなった影響を受ける心配がなくなり、健康な状態を維持できるでしょう。
インプラント治療のデメリットには以下の3点が挙げられます。
インプラントは保険が適用外となるため、治療にかかった費用は全額負担しなければなりません。
ただし、ケガや病気であれば保険が適用される可能性があるため、診察を受ける際に歯科医に相談するとよいでしょう。
加えて、骨の状態やインプラントを埋入する際の手順によっては時間がかかるため、時間に余裕をもって治療を受けるとよいでしょう。
また、治療を受ける際に骨の量が足りなければ、別途骨造成や移植の治療が求められる可能性があります。
インプラント治療の流れを手順ごとにピックアップしました。
ただし、歯科医によっては若干手順が異なるケースもあるため、診察や申し込みの際に確認しましょう。
カウンセリングや検査を受け、インプラント治療が可能か判断を行います。
可能であれば、インプラントの埋入を行い、アバットメントの取付を経て人工歯を装着するまで進める流れです。
加えて、インプラント治療を行う際に骨の量が不足していると判断されたケースでは、骨の造成や治療を行う作業も含みます。
治療にかかる期間は、上顎なら3ヵ月から4ヵ月程度、下顎であれば2ヵ月から3ヵ月程度と把握しましょう。
奥歯のインプラント治療にかかる費用の相場をご紹介します。
なお、以下の費用例は、奥歯1本分のケースです。
カウンセリングなどの診察から治療を経て、人工歯の取り付けまで行ったと仮定しています。
診察料 | 約1万円~5万円 |
---|---|
インプラント施術費 | 約15万円~35万円 |
人工歯の作成・装着費 | 約5万円~18万円 |
合計 | 約30万円~40万円 |
奥歯1本分で30万円から40万円程度の費用負担がかかる想定です。
あくまで目安となる費用相場になりますので、状況に応じて費用は前後します。
ほとんどのケースで保険適用外となるため自己負担となります。
加えて、奥歯が2本分なら60万円から80万円、3本分なら90万円から120万円の範囲で負担があると考慮しましょう。
なお、対応する歯科医によって治療の手順が異なる、あるいは使用しているインプラントのメーカーによっても異なるため費用が上下します。
メンテナンス代などの追加費用も加味しておくとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
奥歯のインプラント治療を、治療費用も交えつつ解説しました。
インプラント治療は1本あたり約40万円が基本です。
2本なら約80万円、3本で約120万円の費用負担が求められます。
しかし、昨今は平均寿命が約80歳と、長生きする人が増える中で歯を大切にする重要性が高まっているのが現状です。
インプラントや入れ歯、ブリッジなどさまざまな治療法がありますが、インプラントに対する不安がありましたらカウンセリングにて細かくご相談に応じます。
その他の治療法と比較して最適な手段をご提案いたしますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。